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近年、医療技術の進歩などにより、平均寿命はどんどん延びており男女とも80歳を超えています。

 

一方、健康寿命といわれる言葉があります。

 

健康寿命とは人の助けを借りることなく一人で生活できる寿命と考えればいいでしょうか?

厚生労働省の調査によると平成25年の時点で男性の平均寿命は80.21歳ですが健康寿命は71.19歳、

女性の平均寿命は86.61歳ですが健康寿命は74.21歳だそうです。

これは、男女とも、約10年の不自由な生活が待っているということです。

 

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一部の地域でピンピンコロリという言葉が使われています。

これはなるべく長くピンピンしていて、命を終える時は短い時間でーーという意味で、

中央アルプスと南アルプスに囲まれた伊那谷の南部にある小さな町で用いられていたそうです。

私も京都大学の友人からPPK(ピンピンコロリ)という言葉を学びました。

 

人にとって、なるべく健康で長く生きたい思いは昔から変わらないものだと思います。

 

個人的なことになりますが、2人の友人の話をします。

 

1人は、私がある会社の主幹研究員をやっていたころのことです。

私たちは夜のほうがエンジンがかかるほうで、いつも遅くまで仕事をしていましたが、

まだ夜の8時ごろだったでしょうか?彼が”今日はもう帰らない?“って言ったのです。

何か変だなと思いましたが、当日はそのまま帰りました。

下りのエレベータを待つ間に、私が”お前大丈夫?“って言ったのを覚えています。

何かを感じていたんだと思います。

その翌日、彼が、厚木の事業所で倒れたという連絡が入りました。

運よく、担ぎ込まれた病院に専門のお医者さんがいたために、彼は一命をとりとめました。

なんの後遺症もなく、今も元気いっぱい活躍しています。

 

もう1人は地方の工場に勤めていました。

ある日、彼も倒れました。彼の場合、病院に専門医がいなくて、少し長い時間ベッドに寝かされていたと聞きました。

彼は心臓ではなく脳だったのですが、彼も運よく一命をとりとめたのですが、彼は少し重い後遺症が残りました。

でも、一応仕事に復帰できたのはほんとに医学の進歩のおかげだった思います。

彼の定年退職の日、彼は挨拶のなかで、自分の勤続年数をその自分が倒れた日までとして話したのです。

やはり後遺症をもっての仕事の遂行には自分で満足できなかったのだろうと思います。

 

地方に行くと、ぽっくり地蔵というのが方々にあります。

年配の方で、なるべくころりと行きたい人の多いことか?それだけ、不自由な生活はつらいのでしょう。

 

この類のご利益があると言われているお寺を集めておきます。(順不同)

1、奈良の石光寺(せっこうじ)・傘堂
2、奈良の阿日寺(あにちじ)
3、奈良の吉田寺(きちでんじ)

「ぽっくり寺」あるいは「ぽっくり往生の寺」

4、京都の即成院(そくじょういん)
5、名古屋の八事山興正寺(こうしょうじ)
6、熊本の釈迦院
7、鹿島神社のポックリ地蔵
8、山形の長谷堂ころり観音
9、鳥取の法泉寺
10、八王子の龍泉寺

この聖観世音菩薩は、「水崎観世音」とも呼ばれ、一般には「ぽっくり観音さま」と呼ばれ、宗派に関わりなく、多くのお年寄りに親しまれています。 いつの頃からか、この観音様に祈願すると、下の世話にならずに、寝込むことなく、寿命の尽きる時まで健やかに暮らすことができると言い伝えられています。
11、会津のコロリ三観音
12、秩父の西善寺
13、讃岐の郷照寺ポックリ地蔵
14、兵庫の伽耶院ポックリ地蔵

15、佐久のぴんころ地蔵(長寿地蔵尊)

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年取っての地方移住が話題になり、定年後に田舎に移り住む人が多いですね。

 

でも、地方に行けばいくほど、医療体制が完備されていないことが多く、

私の2人目の友人のようなケースにより多く直面するのではないでしょうか?

 

もし前もって何かが起こる予兆をとらえることができるなら、たとえ近くに医療機関がなくても、

ドクターのアドバイスを得るなど進んだ医療の管理下に入ることができるはずです。

 

ぽっくり寺にお参りされるのも結構ですが、Salustekはそのような、

普段、健康な人に起こりうる何らかの異変を示す予兆を捕まえられるデバイス、システムの開発を通じて、

人がぴんぴんをなるべく長く続けられるような貢献をしたいと考えています。