これは The products for senior people should be designed by senior people を短縮した造語です。
要するに、年配者が使うものは、年配者が自ら開発設計すべきというのが私たちのスローガンの一つです。
年配の両親のために、何十万円もする補聴器を買ってあげたのに、
あまり装着してくれないか、すぐに投げ出してしまうようなことを聞いたことがありませんか?
補聴器のようなものは、きっと買ってから特性を使われる方の耳の特性に合わせるプロセスが大切なのに、
それが不十分であるとかいろいろな理由があると思います。
加齢とともにどうしても衰えてゆく機能を何らかの方法で補うことで、
QOL(Quality of Life, 生活の質)を落とさないことはとても重要なことは言うまでもありません。
しかし、それぞれの衰えの具合は、個人により、年齢により、性別によりーーとても異なると思います。
Seniorの世代が使うものは、これまでのような、必要と思われる機能をなるべく詰め込んで、
同一のものを大量に生産して価格を下げて普及させて使ってもらうというものではないのではないでしょうか?
皆さんは“MAKERS”という言葉を聞かれたことはありませんか?
3D Printer をはじめとする革新的は機器の開発導入により、だれでもMaker(生産者)になれるということだと思いますが、
このような機器こそがSeniorに必要な機器だと思うのです。
SalusteKのこのホームページのどこかに、イヤホンやヘッドホンを使って、
音楽を聴きながら心臓の動きをモニターするという記事があります。
この開発を通じて知ったのですが、実は、そのイヤーチップの入る人の耳一つとっても、その形は本当に千差万別です。
ふつう、3個のS、M、Lの3つのサイズがおまけとして?イヤホンを買うとついてきます。
人の耳はそんなものでとてもカバーできないくらい、大きさ、形すべてバラエティに富んでいます。
Seniorには、おまけに外耳道の内部に剛毛のある方もいらっしゃいますがーー。
このような耳の形状に、テイラーメイドというか、ほんとは個別に対応できる体制を整えることこそ、
Seniorが使用する機器には必要だと考えています。
またSeniorが使う機器の場合、前に申しあげたように、補わなければいけない程度は一人一人違います。
聴覚一つとっても、不必要な帯域まで広げているような傾向があるとしたらどうでしょうか?
どのような特性と機能が必要か、それは使ってくれる人が決めるべきだと思います。
昔は60歳でもよぼよぼでした。私の父もそうでした。
とても、自分がほしいものを自分で開発設計するような状況にはなかったのです。
しかし、今は健康なシニアは増えています。
しかも、自分たちの必要とする機器やシステムを設計できるスキルを十分に有した人が多いです。
3Dプリンタのような機器を操作するには、コンピュータとCADの知識が必要ですが、
今の60歳代でも少し勉強すればできるようになります。
自分に合わせたものは自分で作ればいいのです。
Salustekは開発するものについて、協力してくれる、Seniorと言われる人たちがたくさんいます。
彼らは設計者であると同時にユーザでもあるのです。
私たちの東逗子のオフィスの1階に近いうちに3Dプリンタをはじめとする、
この目的に使える機器が稼働を始めることになっています。
ご興味のある方は、メールでご連絡ください。
また、ハードウエア、ソフトウエアの設計などを一つのブロックでやっていただけれる方々も、
随時募集していますのでご連絡をお待ちしています。
Salustekは、自らもユーザとしてUnobtrusive でPPKに貢献できるデバイスやシステムを、
Senior世代が自ら開発設計して、必要な方のお手元に届けたいと考えています。